「今年こそ、Webサービスを作ってやろう!」と考えているけれど、何を作ったらいいのかわからない... という人のために、新しいWebサービス(に限らず)を考える時に使えそうな「視点を変える方法」をいくつか考えてみました。
「こんなサービスいいなぁ」と思ったら既にあった... を繰り返している人!に読んで欲しいと思います。
1. トレンドの陰に目を向ける
Twitter、Facebook、スマートフォンなどのデジタル世代が生み出すトレンドの影に、それに付いて行けない層が必ず存在します。そういった層に対して、代替手段を考えてみたり、助けとなるようなサービスを考えてみるのもいいでしょう。
らくらくフォンとかがその代表例です(今更感はありますが)。
2. トレンドとは違う価値を考える
同じようにトレンドの影で、それにあえてついていかない層が、トレンドの価値観とは全く異なる楽園を作り上げることがあります。高画素化するデジタルカメラに対する、トイカメラ文化などがその代表的な例です。
今のトレンドの裏で生まれようとしている新たな価値観・文化とは何か考えてみてください。
3. 流行によって必要になってくるものを考える
何かが流行ることによって生まれる、2次的・3次的需要を考えてみるのも良いでしょう。
トレンドに対する1次的なサービスには、競合が多く、最終的に大手が乗り出して来ると手がつけられなくなります。そこでトレンドの早い段階で、競合の少ない、2次的・3次的需要を見つけ、他に大差をつけ参入障壁とする考え方です。すべてはタイミングです。
4. データを持つことを考える
トレンドに左右されることなく、自分達のペースでサービスをしたいなら、データを作って提供ことを考えてみてもいいでしょう。
「最終的にはデータを持っているところが強い」という言葉がある?ように、ユニークなデータは、差別化されたコンテンツを作るために、必要不可欠な要素です。スマートフォンなどのトレンドの裏で、それに流されず、あるいはうまく利用できるのが強みになります。また最新性が求められるデータの場合、APIというビジネスモデルにも発展できます。
今後どんなデータが必要とされるでしょうか。考えてみると面白いかもしれません。
まぁ、何もないところから、データを作ることは本当に大変です。そういうのが苦にならない人向けですね、これは。
5. 世代別に考える
少し前であれば、インターネットや携帯電話などを使いこなせる世代というのは限られていましたが、そういった世代が繰り上がっていく(年をとる)ことにより、少しずつこれらを使いこなせる世代というものが、広くなってきています。
それに伴って、今までは1トレンド集中だったトレンドの様子も、それぞれの世代にトレンドが分散され、各世代の価値観を反映しながら、それぞれで発展していくということも考えられます。
例えば、2ch とかやっていた世代が、おじいさんと呼ばれる世代になった時に、どういったサービスが必要になるだろうか?、そんなことを考えてみると面白いかもしれません。
6. 既存のサービスに新しい風をふかす
チャレンジ精神があるならば、個人的に是非やってみて欲しいと思います。既存の定着したサービスに、若い感性や新たな考え方で、真正面からぶつかってみてください。
勝ったら、ヒーローになれます w。
-- ここからは、精神論 --
7. 本気で世の中の課題を解決しようとしてみる
トレンドは一度忘れて、今だ解決できていない問題に目を向けるのも良いでしょう。
自分の身近で未だ解決できていない問題というのは、結構あるはずです。たとえ、誰も気に留めないような、些細な問題でもいいです。大切なのはそれを課題として捉え、本気で解決しようとすることにあります。
実際問題、こういった問題を解決するというのは簡単なことではないですし、短期間で結果がでるものでもないと思います。ただ、困難であるが故にサービスを続けていく意味づけや、モチベーションにもなるはずです。
何より、自分が一生かけて解決すべき問題を見つけるというのは、すばらしいことですよね!
8. 自分が欲しいものを作る
自分が欲しいと思うものは、他にもそれを欲しいと思う人がいることを信じて、自分が欲しいものを考えるのも良いでしょう。
このやり方は、自分を基準(ペルソナ)にしてサービスを考えることができるので、「ぶれない」強みがあります。その反面、それが本当に他人に受け入れられるかという不安と葛藤しなければならないことも覚えておいてください。
9. 日本人であることを考える
新しいWebサービスを考えている人は、海外の最新サービスに注目していると思います。しかし、海外の最新サービスには決してない要素があります。それは「日本」です。
この記事を読んでいるということは、たぶん、あなたは日本人だと思います。もう一度、日本人であることを考え、日本を知り日本人にしかできないことをサービスとして提供することを考えるのも良いでしょう。
そして、海外の真似事ではない、日本人らしいサービスを世界に認めさせてやってください。これは、日本人の夢なんだと思います。
たくさん書きましたが、どれか一つでも新しいWebサービスのアイディアのヒントになれば嬉しいです。
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